そんなこんなで、結局チカラとオノデラ二人が次の日に「災害が起こっている」
三宅島に向かうことになった。
目指せ!正義の味方。
ここでヴァカンスは一旦終了、パーティーは解散。
チカラの彼女ユリチンは仕事の為、飛行機でそのまま帰京。石田は仕事がある為に
三宅島には寄らずに、次の日の船便で東京に帰るとのこと。結構、おいらの友達は
自己主張が強く、かつおいらたちも自分は自分、友達は友達ということで割り切って、
何となく別行動をとることが多い。みんな我儘なのかもね。おいらを含めて。
でもサヨナラの儀式もやっぱり俺たちらしいやり方だった。
やっぱり船でサヨナラをする場合には紙テープは必須だよね。
海を汚しながらも紙は自然に戻るんだという理屈で、八丈島を後にする。
石田と八丈島で知り合った女の子二人がいつまでも船上のおいらたち二人に向かって
手を振り続けてくれたっけ。
八丈島と三宅島はやたらと近い。船の中でも正義パワーで興奮しっぱなし(不謹慎)
おいらたち二人は意気揚揚と三宅島の土を踏みしめたのである。
が、フタを開けてみたら結局災害ボランティアをすることはできなかった。
何故かと言うと災害ボランティアに参加するには保険に加入しなければ
ならないだの、ボランティア参加登録しなければならないだの
事前にしてこなければならない事務処理が山ほどあったのである。
これには面食らった。
しかも、港にいた島の人に対して自分たちがボランティアをしにきた
正義の味方だと言っても、いまいち反応が悪い。
不思議に思って色々と聞いてみると、何と撤去作業が心優しいボランティア
集団によりほぼ終了していたのである。
撤去作業のピークは2,3日前で、道路上の石の撤去、屋根に降り積もった小石、
掃除が必要な老人のお家もあらかた片付いてしまったようなのである。
振り上げた拳を何処に振り下ろせばいいのかわからなくなったまま
チカラと俺はボーゼンとしてしまった。完全に肩透かしである。
ピンチだ!正義の味方。