[author] 菅谷 明子
副題「世界の現場から」の通り、アメリカ・イギリス・カナダの教育現場におけるメディア・リテラシーの教育方法や、市民団体によるメディアウォッチ活動など、取材結果が報告されている。客観的な視点で現場の状況が語られているので、メディア・リテラシー教育を受けたことのない自分にはとても参考になった。
メディア・リテラシーとは、本書によれば「メディアが送り出す情報を単に受容するのではなく、意図を持って構成されてものとして、積極的に読み解く力」のことである。情報氾濫、多メディア化、また報道側の手法が洗練されていく現代において、受け手側のメディア・リテラシーは本当に大切だと思う。その意味は、単に「メディアを疑う」ことではなく、「情報の意味を積極的に読み解く」ことであり、またそれらを「自分で判断」し「自分の意見を述べる」ことである。むしろそれは一種のコミュニケーション能力なのだと思った。
メディア・リテラシー、きちんと身につけなくてはいけないな、と思う。
やっと読んだよ。面白いねえ。
マスメディア嫌いの自分は、安易にすべてを否定的に見ていた。
いわばメディアのステレオタイプに対して、ステレオタイプに批判的な視点しか持っていなかったわけだ。
メディアを製作したことがないのにもかかわらず批判することは自覚的とは言えない。
すべてのことに言えることだけど、体験してみないと解からないことってあるよね。
本書からもわかるように、日本はメディア教育ではあまりにも発展途上国だ。
インターネットで検索してみたけれども市民講座のような形態でそれを体験できる場所もまだない。
どうにかならないものかな。
是非読んでみます。