[site] 江川昭子ジャーナル
ライブドアのニッポン放送株買収についてのレポート。
ホリエモンに対して常々違和感を感じていた私ではあるが、本記事を読んでいろんなことが大分すっきりした。やっぱり彼はダメダメだなあ。いつまでも無邪気にはしゃいでいるだけじゃだめだよ、と思うのだけれど・・・。
それにしても、堀江氏と江川氏のやり取りのかみ合わなさは強烈。
なかなか面白い取材記事だね。 たしかに全く噛み合っていない会話はまるで漫才みたい。 企業の価値や経営戦略が、株価に反映されるとすれば、今のところライブもフジも市場から評価されていないよね。
コメントサンキューデス!
ライブドア vs フジテレビ、っていう構図で、さあどっちにつく?っていわれると・・・自分はすごく迷っちゃう。個人的な関心てことでいうと、どっちがずるいか(法的に)みたいな話は、あんまり興味がない。どっちもずるい・・・以上。というのが感想デス。
「それ偏見!」ていう非難を覚悟でぶっちゃけると、ぼくは堀江氏的な即物的&浅い洞察(世の中そういう流れでしょ的勝ち組思想)が社会の主流になることが、個人的にすごく嫌なのです。
現在の日本社会の至るところ、ほんとにとんでもなく腐ってて、そのブレイクスルーとしてホリエモンみたいな価値観を持った人物を賞賛する頭の固い知識人層、みたいな構図はサル頭なおいらでも理解できる。でも、その先にいったいなにがあるんだろう・・・?さしあたり「その先」を生きなきゃならない自分たちとしては、「とりあえず壊しとこうね」という理屈だけじゃあなかなか同意ができない。もっと悪くなることだって有りうる。気をつけないと。
ビデオニュースに堀江氏の記者会見の模様(3月3日・外国特派員協会)がアップされてるので見てみて。http://www.videonews.com/ 個人的には詭弁だらけでうんざりしちゃうんだけど・・・。それって偏見なのかなあ。
自分は今回の買収騒動について、ホリエモンの動きを良いほうに評価しているよ。
確かに会見やインタビューでは曖昧なことしか言わないので、それを見て洞察が浅いと思う人は多いだろう。今回の件でのホリエモン擁護派?の自分が見てもそう見えてしまう、つまりわかりやすさがそこにはあるもの。
ではどこを評価しているか。 結論からいうとホリエモンは日本が外資(結局のところ他国)に大部分を食われる前にちょっとだけ食われてみて、それをショーにしたという点だ。茶の間で見れる侵略戦争って感じでね・・・
そもそも日本の企業の株式時価総額は欧米の企業に比べ、圧倒的に低い。なぜこんなに違いがあるのか、根本的な問題は会社経営者が企業を経営陣のものだと思っている点にある。
それは昔から日本企業株の大きな特徴として上げられる、配当金の少なさなどに顕著に現れる。利益を出した企業がその利益を株主に配当せず、経営者・従業員・戦略があるとは思い難い設備投資などに費やしてしまうからだ。これじゃあ投資家に旨みはなく、資金は集まらない。よって時価総額も上がらない。
一方で、市場経済はネットワークを媒介にして標準化されてきている。いわゆるグローバルスタンダートというやつだね。当然そこに日本も加わった(自給率が低く、輸出入でしか食べていけないような国は加わざるを得ない)。結果のひとつとして、世界市場での日本企業株の売買を認めることになった。
標準化したなか、株式時価総額の圧倒的に低い日本企業を見た投資家の判断は買いだった。 数パーセントの株式を持っていても、配当がないのだからメリットはない。じゃあ、会社ごと買ってしまおうと・・・
*日本国内では当時、これで世界中から資金を集めることができるなんていわれていたけれど、アホですね・・・
現実的にはそこで日本の企業が次々と買収されてしまうようなドラマティックなことは起こらなかったが、観光開発企業などへの外資系ファンドによる資本の流入は確実に進んでいるし、日本の経済界はそれらを不良債権だと思っているのか、野放しにしている。
中国市場も含む現状の資本の流れを見ると、数年内には商法が改正され、外国企業との株式交換による資本の流入を認めることになるであろうことは明白だ。 その時点で、日本の企業は次々と買収されていくだろう。
*自分は感覚的に2年以内だと感じていた。ホリエモンが今回の騒ぎを起こすまでは・・・。
日本における、今回のホリエモン騒動のメリットは何か。 それは世界標準市場での日本の立ち位置、日本の現状を明確にしたことだと思う。
日本企業(ライブドア)をクッションに入れれば外資が簡単に別の日本企業(フジサンケイグループ)を買収できるという構造上の穴を露呈できた。しかもマスコミという誰でもイメージできる業界で(これほど啓発に適した業界はない)。
今回の件を受けて、日本企業は株式の持ち方を再検討するだろうし、上場とはどういうことかを再確認するだろう。株主に対する義務も再検討して欲しい。 日本政府は各国(その背後には世界企業がある)から商法改正を迫られる前に、なんらかの手を打つことができるだろう。
ライブドアはそもそも企業買収で成長してきた企業だ。 ホリエモンは企業買収の現実を知っているだろうし、外資の脅威も知っているだろう。 今回の件は、それらを踏まえた上で、ホリエモンが演じているように思えるのだが・・・どうだろう。
そして何よりも、日本国内でどっちが悪いなんていう議論(潰し合い)をしているヒマがあったら、世界標準市場経済のなかでどのように国を生かしていくかを考える必要があるように思える。
自分がホリエモンだったら泣きつくなあ・・・ドラえもんに。 「ドラえも〜ん、みんなの視点をなんとかしてよ〜。」
長いことレスをさぼってしまい申し訳ない。 (世を憂いて床に伏して・・・つーかインフルエンザをやっておりました)
日本市場の構造的な問題についてよくわかったよ。どうもありがとう!
何点か率直な疑問があったので書くね。
> 中国市場も含む現状の資本の流れを見ると、数年内には商法が改正され、 > 外国企業との株式交換による資本の流入を認めることになるであろうことは明白だ。 > その時点で、日本の企業は次々と買収されていくだろう。
すでにかなり外資が入ってきてる現状も踏まえると、日本市場全体から見たら、外国資本が中国などに流れていっちゃうことのほうが怖い、という理解でいいのかな?
あと、必ずしも外資による企業買収=悪ってわけではないような気もするのだけど、それって甘い? 少なくとも(外資云々を抜きにした)M&A自体は子会社側もハッピーになるケース多いでしょう。
> ライブドアはそもそも企業買収で成長してきた企業だ。 > ホリエモンは企業買収の現実を知っているだろうし、外資の脅威も知っているだろう。 > 今回の件は、それらを踏まえた上で、ホリエモンが演じているように思えるのだが・・・ > どうだろう。
何をどう演じてるんだろう? ライブドア自体には「外資の脅威」をショーとしてみせるとか「市場を啓蒙する」とかいう意図はないと思うんだけど。というか、ライブドアに限らず、上場企業でそういうことを考えている会社ってないんじゃないかな。黙っていれば自分が強者になれるという状況で、知らん人を啓蒙したところで何の得もないでしょう。
> 日本における、今回のホリエモン騒動のメリットは何か。 > それは世界標準市場での日本の立ち位置、日本の現状を明確にしたことだと思う。
これ納得。 (まだ終わってないけど)結果として今回の騒動は、メディアリテラシーならぬ「市場リテラシー」のようなものを我々に気づかせてくれた面はあると思う。
> そして何よりも、日本国内でどっちが悪いなんていう議論(潰し合い)をしている > ヒマがあったら、世界標準市場経済のなかでどのように国を生かしていくかを > 考える必要があるように思える。
おれは別に共産主義者じゃないけど、じゃあまず「世界標準市場経済」ってのが何者なのか冷静に見ておく必要があると思うなあ。 現実問題、市場のグローバル化は避けられない、戻れないところまで来ているにしても、だからこそ、それによってローカルに何が起こるのか、自分たちがいったい何を得て何を失うのかということは、市場リテラシーとして考えておきたい。 (世の中には、結局のところ市場にのらない価値のほうが多いと思うし。個人的意見)
と、これまでいろいろ書いたのですが、 個人的に今回のニッポン放送買収の件に関心があるのは、それが「メディア」だから。 株のこととかは、あんまり関心も知識も・・・。これ以上発展的な話にならず申し訳ない。
ホリエモンがもう少しまともな「メディア論」をかましてくれてたら、 生理的な好き嫌いを抜きにして、多少はライブドアを応援できるかなと思うんだけど。 「大方こういう流れでしょ?」っていうマーケット的な視点しかないんだよなー。浅い。
少々古い記事ですが、ビデオニュースのブログに堀江氏とメディア論についての神保氏の投稿があったので紹介します。
http://www.videonews.jp/index.php?itemid=105
神保氏のような人に本当にがんばって欲しい!と思うわたくしであります。
なかなか面白い取材記事だね。
たしかに全く噛み合っていない会話はまるで漫才みたい。
企業の価値や経営戦略が、株価に反映されるとすれば、今のところライブもフジも市場から評価されていないよね。
コメントサンキューデス!
ライブドア vs フジテレビ、っていう構図で、さあどっちにつく?っていわれると・・・自分はすごく迷っちゃう。個人的な関心てことでいうと、どっちがずるいか(法的に)みたいな話は、あんまり興味がない。どっちもずるい・・・以上。というのが感想デス。
「それ偏見!」ていう非難を覚悟でぶっちゃけると、ぼくは堀江氏的な即物的&浅い洞察(世の中そういう流れでしょ的勝ち組思想)が社会の主流になることが、個人的にすごく嫌なのです。
現在の日本社会の至るところ、ほんとにとんでもなく腐ってて、そのブレイクスルーとしてホリエモンみたいな価値観を持った人物を賞賛する頭の固い知識人層、みたいな構図はサル頭なおいらでも理解できる。でも、その先にいったいなにがあるんだろう・・・?さしあたり「その先」を生きなきゃならない自分たちとしては、「とりあえず壊しとこうね」という理屈だけじゃあなかなか同意ができない。もっと悪くなることだって有りうる。気をつけないと。
ビデオニュースに堀江氏の記者会見の模様(3月3日・外国特派員協会)がアップされてるので見てみて。http://www.videonews.com/
個人的には詭弁だらけでうんざりしちゃうんだけど・・・。それって偏見なのかなあ。
自分は今回の買収騒動について、ホリエモンの動きを良いほうに評価しているよ。
確かに会見やインタビューでは曖昧なことしか言わないので、それを見て洞察が浅いと思う人は多いだろう。今回の件でのホリエモン擁護派?の自分が見てもそう見えてしまう、つまりわかりやすさがそこにはあるもの。
ではどこを評価しているか。
結論からいうとホリエモンは日本が外資(結局のところ他国)に大部分を食われる前にちょっとだけ食われてみて、それをショーにしたという点だ。茶の間で見れる侵略戦争って感じでね・・・
そもそも日本の企業の株式時価総額は欧米の企業に比べ、圧倒的に低い。なぜこんなに違いがあるのか、根本的な問題は会社経営者が企業を経営陣のものだと思っている点にある。
それは昔から日本企業株の大きな特徴として上げられる、配当金の少なさなどに顕著に現れる。利益を出した企業がその利益を株主に配当せず、経営者・従業員・戦略があるとは思い難い設備投資などに費やしてしまうからだ。これじゃあ投資家に旨みはなく、資金は集まらない。よって時価総額も上がらない。
一方で、市場経済はネットワークを媒介にして標準化されてきている。いわゆるグローバルスタンダートというやつだね。当然そこに日本も加わった(自給率が低く、輸出入でしか食べていけないような国は加わざるを得ない)。結果のひとつとして、世界市場での日本企業株の売買を認めることになった。
標準化したなか、株式時価総額の圧倒的に低い日本企業を見た投資家の判断は買いだった。
数パーセントの株式を持っていても、配当がないのだからメリットはない。じゃあ、会社ごと買ってしまおうと・・・
*日本国内では当時、これで世界中から資金を集めることができるなんていわれていたけれど、アホですね・・・
現実的にはそこで日本の企業が次々と買収されてしまうようなドラマティックなことは起こらなかったが、観光開発企業などへの外資系ファンドによる資本の流入は確実に進んでいるし、日本の経済界はそれらを不良債権だと思っているのか、野放しにしている。
中国市場も含む現状の資本の流れを見ると、数年内には商法が改正され、外国企業との株式交換による資本の流入を認めることになるであろうことは明白だ。
その時点で、日本の企業は次々と買収されていくだろう。
*自分は感覚的に2年以内だと感じていた。ホリエモンが今回の騒ぎを起こすまでは・・・。
日本における、今回のホリエモン騒動のメリットは何か。
それは世界標準市場での日本の立ち位置、日本の現状を明確にしたことだと思う。
日本企業(ライブドア)をクッションに入れれば外資が簡単に別の日本企業(フジサンケイグループ)を買収できるという構造上の穴を露呈できた。しかもマスコミという誰でもイメージできる業界で(これほど啓発に適した業界はない)。
今回の件を受けて、日本企業は株式の持ち方を再検討するだろうし、上場とはどういうことかを再確認するだろう。株主に対する義務も再検討して欲しい。
日本政府は各国(その背後には世界企業がある)から商法改正を迫られる前に、なんらかの手を打つことができるだろう。
ライブドアはそもそも企業買収で成長してきた企業だ。
ホリエモンは企業買収の現実を知っているだろうし、外資の脅威も知っているだろう。
今回の件は、それらを踏まえた上で、ホリエモンが演じているように思えるのだが・・・どうだろう。
そして何よりも、日本国内でどっちが悪いなんていう議論(潰し合い)をしているヒマがあったら、世界標準市場経済のなかでどのように国を生かしていくかを考える必要があるように思える。
自分がホリエモンだったら泣きつくなあ・・・ドラえもんに。
「ドラえも〜ん、みんなの視点をなんとかしてよ〜。」
長いことレスをさぼってしまい申し訳ない。
(世を憂いて床に伏して・・・つーかインフルエンザをやっておりました)
日本市場の構造的な問題についてよくわかったよ。どうもありがとう!
何点か率直な疑問があったので書くね。
> 中国市場も含む現状の資本の流れを見ると、数年内には商法が改正され、
> 外国企業との株式交換による資本の流入を認めることになるであろうことは明白だ。
> その時点で、日本の企業は次々と買収されていくだろう。
すでにかなり外資が入ってきてる現状も踏まえると、日本市場全体から見たら、外国資本が中国などに流れていっちゃうことのほうが怖い、という理解でいいのかな?
あと、必ずしも外資による企業買収=悪ってわけではないような気もするのだけど、それって甘い? 少なくとも(外資云々を抜きにした)M&A自体は子会社側もハッピーになるケース多いでしょう。
> ライブドアはそもそも企業買収で成長してきた企業だ。
> ホリエモンは企業買収の現実を知っているだろうし、外資の脅威も知っているだろう。
> 今回の件は、それらを踏まえた上で、ホリエモンが演じているように思えるのだが・・・
> どうだろう。
何をどう演じてるんだろう?
ライブドア自体には「外資の脅威」をショーとしてみせるとか「市場を啓蒙する」とかいう意図はないと思うんだけど。というか、ライブドアに限らず、上場企業でそういうことを考えている会社ってないんじゃないかな。黙っていれば自分が強者になれるという状況で、知らん人を啓蒙したところで何の得もないでしょう。
> 日本における、今回のホリエモン騒動のメリットは何か。
> それは世界標準市場での日本の立ち位置、日本の現状を明確にしたことだと思う。
これ納得。
(まだ終わってないけど)結果として今回の騒動は、メディアリテラシーならぬ「市場リテラシー」のようなものを我々に気づかせてくれた面はあると思う。
> そして何よりも、日本国内でどっちが悪いなんていう議論(潰し合い)をしている
> ヒマがあったら、世界標準市場経済のなかでどのように国を生かしていくかを
> 考える必要があるように思える。
おれは別に共産主義者じゃないけど、じゃあまず「世界標準市場経済」ってのが何者なのか冷静に見ておく必要があると思うなあ。
現実問題、市場のグローバル化は避けられない、戻れないところまで来ているにしても、だからこそ、それによってローカルに何が起こるのか、自分たちがいったい何を得て何を失うのかということは、市場リテラシーとして考えておきたい。
(世の中には、結局のところ市場にのらない価値のほうが多いと思うし。個人的意見)
と、これまでいろいろ書いたのですが、
個人的に今回のニッポン放送買収の件に関心があるのは、それが「メディア」だから。
株のこととかは、あんまり関心も知識も・・・。これ以上発展的な話にならず申し訳ない。
ホリエモンがもう少しまともな「メディア論」をかましてくれてたら、
生理的な好き嫌いを抜きにして、多少はライブドアを応援できるかなと思うんだけど。
「大方こういう流れでしょ?」っていうマーケット的な視点しかないんだよなー。浅い。
少々古い記事ですが、ビデオニュースのブログに堀江氏とメディア論についての神保氏の投稿があったので紹介します。
http://www.videonews.jp/index.php?itemid=105
神保氏のような人に本当にがんばって欲しい!と思うわたくしであります。