テヘランには、飛行機で入国しました。そのせいも多少あるかもしれないけれど、テヘランに到着したときは、今回のたびを通じて一番「あぁ、文化の違う国に来たんだな...」と感じました。結構、ガツンとやられた。(アラビア文字の印象が強烈だったのかな)
テヘラン空港に深夜2:30到着だったので、空港は閑散としているのだろうと思っていたら、とんでもない!到着出口付近は、深夜にもかかわらず出迎えのイランの人々でごった返していました。うーん、パワフル。
朝になってからタクシーで待ちに向かったのですが、テヘランの道路はまったくものすごいことになってました! 大げさじゃなく車とバイクの洪水。しかもみんな運転が荒いなんてもんじゃない。車線なんて完全に無視して縦横無尽に駆け回っている感じ。もうぐちゃぐちゃ。なぜ事故にならないのか本当に不思議でたまりません。それから、空気がものすごく悪い。アンカラなんて目じゃない。息が苦しいだけじゃなく、目までチカチカしてくる有様(たぶん光化学スモッグだと思う)。もちろん騒音もすごいし、とにかく、これはすごいところに来ちゃったなぁ、と、思わず笑ってしまうほどでした。
ちなみに、このひどい交通事情を改善すべく、テヘランでは今地下鉄を随意建設中とのこと。路線図を見ると「9号線」まで描かれているけれど、現在運行しているのは。1号線、2号線、それから5号線の一部(3駅分)のみでした。
1979年の「イラン革命」直後に人質事件のあったという、旧アメリカ大使館を見てきました。旧アメリカ大使館はとても広い敷地を持っていて、周囲をぐるりと歩いたら10分ぐらいはかかりそうです。革命以前の両国の関係が、自然とおもんばかられます。正面入口右側には「'DOWN WITH U.S.A」(アメリカを撃ち落せ)の落書き。また別の壁面にも、アメリカを揶揄するようなペインティングがいくつもありました。僕は別に親米派なわけではないけれど、率直に言って、やっぱりこういうのは気持ちよく感じなかった。こういうのはやめたほうがいいよ、と思いました。落書きが書かれたことよりも(それはひと時の感情の高まりの表現だとしても)、その落書きが今に至るまで消されずに放置されていることに、強く憤りを感じました。
滞在したホテルのマネージャー氏(とても親切で知的な雰囲気のある人)と話す機会があったので、難しい質問だとは思いますが、と前置きしたあとで、アメリカのことをどう思うか、尋ねてみました。彼自身は特に反米感情はなく「テクノロジーの優れた国だ」といっていました。「でも、アメリカはイランのことを悪い国だと言っているし、もしかしたら、攻撃してくるかもしれない、僕はそれをとても心配しています」というと、「イランはイラクとは違う、ほかの国を侵略したり、核兵器を作ったりしていない、だからその心配はないだろう」とのことでした。とての冷静な回答だと思いました。ちょっと感情的だった自分が恥ずかしいぐらいに。
一般論としていえるかどうかはわからないけれど、少なくともある種の国においては、政府側の考えと市民側の考えとがかなり乖離してしまっていると思う。そして、国家間の関係においては、市民の考えなんて完全に無視されてしまうし、またわれわれのような他国の市民も、往々にして、その国の政府側の考えなり態度だけを見て、その国を価値判断してしまうようなところがあると思う。なかなかに難しい問題です...
ホテルのマネージャ氏は、いまパソコンに凝っているようで、自分のホテルでインターネットカフェを始めたい、それからホテルのホームページを作って、そこからオンラインで部屋の予約ができるようにしたい、と熱っぽく語っていました。HTMLは「フロントページ」で作ればよいか?データベースはどうすればいい?JavaScriptは?Flushは?ASPは?...と、こちらが回答に困るような実にテクニカルなことまでたずねてきました。確かにうまく答えられなくてちょっと困ったけれど、すごくポジティブなマネージャ氏の様子は、なんだかとてもうれしかったです。彼のホームページが完成したあかつきには、このブログからもぜひリンクしましょう!