「+Diary:s」 blog no.9 - by okumiya.
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2004.08.17 | Posted by | 2004年 中欧〜アジア

バムという小さな町の外れには、「アルゲ・バム」という不思議な遺跡があります。

アルゲ・バムはかつて、東西交易のポイントとして栄えていた城下町でした(「アルグ」とは「城」の意)。しかし、1722年エスファハンを目指して進撃するアフガン軍のまえに、人々は町を放棄して退散。その後人々はこの町に戻ることなく、したがってアルゲ・バムはそのまま壮大な廃虚となりました。現在でも、土と日干しレンガで形作られた当時の町並みがそのままに残っていて、イラン観光の名所のひとつとなっています。ちなみに、NHK版の「深夜特急」でもアルゲ・バムは取り上げられていて、乾いた土の城と城下町の印象は確かに強烈で、僕もぜひ訪れてみたい場所の一つでした。

ところが・・・

僕自身バムへ向かう直前まで知らなかったのですが、なんと数ヶ月前にバムのあたりで大地震があったそうで、その影響で現在のバムの町はかつての「神戸のような状態」(とあるバックパッカーが形容していた)でした。日干しレンガの家々は地震にもろく、したがってほとんどが瓦解してしまったそうです。一部復旧されてはいるものの、多くの人々はいまもテントでの生活を余儀なくされています。ホテルも全滅とのこと。

そして、壮大な遺跡アルゲ・バムも、甚大な被害を受けていました。城下町は跡形もなく全壊。かつては堂々たる姿をしていたアルグも無残に崩れ去り、一部土台を残すのみでした。ガイドブックの写真と照らし合わせて、「これがこうなってしまったのか・・・」とため息をもらすのみ。

アルゲ・バムの復旧の予定があるのかどうか分かりませんが、おそらく、相当に難しいでしょう。個人的には不可能だろうと感じました。まったく残念。歴史とはこういうものなのかなと感じたりもしました。

そんなわけで、バムで1泊するのはあきらめ、その足でパキスタン国境近くの町ザーヘダーンへ向かいました。

ザーヘダーンの町では人々の服装がこれまでのイランの町とは異なり、男性も多くはピジャムというのでしょうか、ダブッとしたパジャマのような民族衣装を纏っています。女性は相変わらず黒いチャドル姿。

それから、待ちゆく車の半分くらい(は大袈裟かもしれないけれど)は、トヨタの古いハイラックスピックアップ。パキスタンからの買い出しの人が多いため、荷物のたくさん積める車が必要だったようです。僕が国境まで乗ったタクシーも、ハイラックスでした。同乗のパキスタン人の荷物で、荷台部分は満載。でも、なんでみんな「トヨタ」なんだろう。なぞです。

コメント
2004.08.26 19:35 | Posted by kazuya takano

東南アジアや中東でトヨタのピックアップが多く走っているのは、生産拠点があるからだと思うよ。
トヨタはその国で売りたい車種を現地で製造する傾向がある。輸送コストの削減だけでなく、現地法人を作って部品製造を下請けさせることによって交換部品の流通ルートも作れるし、その国の人たちのその車種に対する違和感を取り除くことができるでしょう。

ではなぜピックアップの生産拠点をそこに置くか。
国によっては乗用車とピックアップとの自動車税制が極端に違うらしい。タイ王国は乗用車の1/4。
だから乗用車よりピックアップの販売台数の伸び率が高かったりする。

交換部品については、裏ルートで流れていたりして相当安く買えるらしい。

北京に行って驚いたのは街中に VolksWagen SANTANA が走っていること。
タクシーの9割がVolksWagen SANTANA だった。帰国して調べてみたらやはり中国に部品生産拠点があるらしい。

2004.08.30 22:29 | Posted by おくみや

なあるほど、はげしく納得した。

あと、パキスタンは極端に日本車が多い。新車のみならず中古車が(ボディに「なんとか自動車学校」とか「なんとか温泉郷組合」とか書かれたハイエースなど)。トルコもイランも、ヨーロッパ車が大半だったから、ちょっとした謎です。いまのところの個人的結論としては、道路環境が日本と同じ「左側通行・右ハンドル」だからかな?なんて思ってるんだけど、実際のところどうなんでしょうか。

とあるハイエースは、運転席のドアのところには「〇〇ようちえん」と書いてあり、ボディーのところには「△△鉄骨(0948-XX-XXXX)」と書いてあり、現在はパキスタン・ラホール界隈で乗合ワゴンタクシーとして働いていました。波乱万丈とはこのことだな、と思いました。あと、△△鉄骨に電話して、今も彼はがんばっていますよ、と教えてあげたい気分になった。

2004.08.31 18:37 | Posted by kazuya takano

>とあるハイエースは、運転席のドアのところには「〇〇ようちえん」と書いてあり、ボディーのところには「△△鉄骨(0948-XX-XXXX)」と書いてあり、現在はパキスタン・ラホール界隈で乗合ワゴンタクシーとして働いていました。

確かに波乱万丈・・・
でも道具としての自動車って本来こういうものなのかな。
日本製の自動車用エンジンの走行寿命は一般に40万キロと言われているらしいよ(先日乗ったタクシーの運転手談)。日本人はせいぜい10万キロまでしか乗らないでしょう。それが国外に持っていかれ、第二の人生を歩む。おかしなことに第二の人生の方が遥かに長いのだよね。

ここ数年、アラブ系の人たちが日本の中古車売買市場に増えてきたという記事を読んだことがある(もう2年くらい前か…)。中古車オークションで本国にいる共同経営者と携帯電話で話しながら次々と競り落としていくらしい。日本の中古車は彼らにとって程度が良く、そして安いらしいよ。走行10万キロの車が20万円。そしてキズひとつなし。輸送コストを考慮しても利益が出るらしい。いっそのことオクミヤ、売る側にまわるか。ドバイでもパキスタンでも行くよ。
帰りの船の積荷がないから、ベトナムに寄って中古のベスパを買ってこよう。日本で高値で売れる筈。きっと。。。

2004.08.31 20:21 | Posted by おくみや

>日本製の自動車用エンジンの走行寿命は一般に40万キロと言われているらしいよ(先日乗ったタクシーの運転手談)。日本人はせいぜい10万キロまでしか乗らないでしょう。それが国外に持っていかれ、第二の人生を歩む。おかしなことに第二の人生の方が遥かに長いのだよね。

そういう話をきくと、自分の生活態度をちょっと反省しまう。新し物好きだから・・・。

しかし、たとえばみんなが新車を買わなくなったら、自動車メーカーは困るだろうし、そうすると結果として、いろんな人が困ることになるんだろうな。そうすると、今度はもう新車を買いたいと思ったって買えなくなってしまうかもしれない。経済的に。

ぼくらの社会、とりわけ経済は、思えばかなり不思議なバランスで成り立っているのだなと感じるね。(「複雑系」なんて一時期ブームだったけれど。)


>いっそのことオクミヤ、売る側にまわるか。ドバイでもパキスタンでも行くよ。

そしたらまずはイスラム修行か。

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