「+Diary:s」 blog no.9 - by okumiya.
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2004.09.04 | Posted by | 2004年 中欧〜アジア

ムガール帝国の古都アーグラーは、デリーから特急列車で4時間ほど。デリーとアーグラーと、アーグラーの西に位置するジャイプルとは、地理的にちょうど三角形の関係にあるため「ゴールデン・トライアングル」とも呼ばれ(うろ覚えですが)、インド有数の観光スポットとなっています。

アーグラーの見所といえば、とにもかくにも(あるいは良くも悪くも)、タージ・マハルにつきるでしょう。これはもう、文句なく美しい。完璧に均整の取れた全体のフォルムといい、日の光の反射する白い大理石の質感といい、大理石表面の上品な文様といい。庭園全体の整った雰囲気も、タージマハルの完璧な美しさを一層引き立たせています。

インドで最も美しいといわれるこの白亜の廟は、ムガール帝国の第5代皇帝シャー・ジャハンが、最愛の妃ムムターズ・マハルのために作らせたもので、ムムターズの死後22年の歳月と莫大な費用をかけて、1653年に完成されたといわれています(いうなれば、シャー・ジャハンのムムターズに対する愛の証なわけですね)。

というわけで、タージ・マハルそれ自体たいへんロマンティックな由来を持つわけですが、そのほかにもシャー・ジャハンをめぐっては数々の興味深い逸話があり(妃の死で一夜にして白髪と化したとか、「黒いタージ」の計画とか、晩年の幽閉生活とか)、そういったもろもろのロマンティシズムの象徴としても、タージ・マハルは多くの人々の心を捉えているのではないかな、と思います。

旅行者にとっての一般論として、アーグラーについてはタージ・マハルについて言及すればほぼ事足りてしまうとは思うのですが、しかし個人的にはもう一点、書き加えておきたいです。というのは、アーグラーにおけるリキシャワーラ・宿屋・土産物屋・ガイドなどの客引きのくどさ・しつこさは、特筆に価すると思うからです。

インド人のアグレッシブさは、デリーで体験したとおりなのですが、それにしてもアーグラーはひどい、と感じました。インド有数の観光地だから仕方ないのかもしれないけれど、この地の観光業に携わる人々はあまりに観光客ずれしすぎていると思います。無視してもついてくる。断ってもついてくる。散々断ったリキシャさんが、翌日ホテルの門の前に陣取っていた時には、ほんとにうんざりしました。まともに相手をしなければ「実害」はないけれど、しかし、「うんざり」するのです。

アーグラーは、良くも悪くも(あるいはとにもかくにも)、タージ・マハルに尽きるのでしょう。それを求めて集まる人々と、その人々を生活の糧にする人々。

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