メンドーサからチリの首都サンティアゴへは、陸路だとアンデス山脈を越えてゆくことなります。このルート、南米最高峰のアコンカグア(標高6,962m)の横を抜けるそうなので、とても楽しみにしてました。
メンドーサを午前中に出発。刈り込まれたブドウ棚の広がる平地を西へと向かいます。前方にはごつごつした茶色い岩山とその向こうに白くそびえるアンデスの山々。やがて道は山間へと突入。思ったよりもずっとなだらかなですが、車窓から望むごつごつした岩肌は迫力あります。あたりはだんだん残雪を帯びるようになり、白いアンデスが目前に迫ってきます。雪の合間からちらりとのぞく山肌は黒々としていて、いかにも険しいなあっていう感じです。そんな山々が幾重にも連なってて、結局どれが最高峰のアコンカグアかわからなかったんですが、、、まあともかく、絶景でした。

バスは2時間ほどなだらかな山道をのぼり、最後に国境の長いトンネルを抜け、チリ側に入ります。ここで出入国審査。外はさすがに寒い(標高どのくらいなんだろう?)。結構厳重な荷物検査などあって、無事チリに入国。さらばアルゼンチン!

「Welcome to Chile!」の看板をくぐって進むとすぐ、ホテルやスキー場の並ぶ一角があります。国境沿いでスキーなんて粋だなあ、なんて思っていると、バスはさっそく山下りに入ります。アルゼンチン側とは対照的に、日光いろは坂みたいな感じのヘアピン続き。ぐいぐいと下っていきます。急激な気圧の変化でペットボトルは凹み、ひどく頭が痛くなりました。下り終えると、サンティアゴへ向けての平坦な道のり。メンドーサよりも緑が濃い印象です。日差しが強く、バスの中は暑いくらいでした。
サンティアゴは、サンパウロやブエノス・アイレス同様、大都市です。車の量が多くて、市街上空はいつもスモッグでけむっているという話ですが、僕が滞在したのは週末だったせいか、それほどの混雑は感じませんでした。

大きく旧市街(街の西側)と新市街(東側)とがあり、街の中心は新市街に移行しているということですが、旅行者にとって興味深い見どころが集中しているのは旧市街。歴史的な建物や博物館などはこちらにあります。
旧市街の中心にあるアルマス広場周辺は、土曜の午後ということもあってか、人々でごった返しています。パントマイムやら楽器演奏(チンドン屋みたいなの)やらの大道芸を通りのあちこちでやっていて、大変な賑わい様。ドラえもんだっています。CD屋からはペレスプラード楽団みたいな古いラテン音楽が流れています。気になって店内をのぞいたら、可愛くて気のいい若い女の店員さんに次々にCDを進められ、あれよあれよという間にボックスCD2組計25980ペソ(6〜7000円くらい、結構高い)、買わされてしまいました。チリの人々の人なつっこさ、陽気な感じは、アルゼンチンよりもブラジルに近いような気がします。


一方、サンタ・ルシアの丘の東側は(僕はこのあたりに宿をとった)、近代アート美術館や芸術書物専門の書店や青山あたりにありそうな今風のカフェが並ぶ落ち着いた雰囲気の一角で、大学生・美大生風の若者たちでカフェは始終いっぱいでした。これらのカフェではアルコールを一切出してくれない。大変困りました。
それからサンティアゴでは、念願だった魚貝類をついに食いました! アルゼンチンは肉攻めでしんどかった。。。中央市場(魚貝類専門の市場)内の食堂で、ご当地料理ソパ・デ・マリスコスを注文。いろんな種類の貝が入ったあっさり塩味スープ。鉄鍋でジュウジュウ湯気の立ってるスープにレモンを大量にしぼって食べるのがチリ流。見たこともない貝(グロテスク)とか入っててちょっとビビりましたが、腹を壊したらそれまでよと思って食べてみると、これがめちゃめちゃ旨い!最後の一滴まですするようにして完食。別のところで食べたサーモンのサラダもとても美味しかったです。やっぱ魚ですねー。
