「+Diary:s」 blog no.9 - by okumiya.
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2007.08.19 | Posted by | 2007年 アイルランド

ロンドン/ヒースロー空港経由で、18日20時過ぎダブリン空港に到着。

ダブリンはあいにくの曇り空。日本に比べだいぶ涼しいらしいと聞いていたので、一応ジャージ1枚カバンにしのばせてきたのだけど、これが大正解。外はきりっと寒く日本の10月とか11月くらいの感じ。厚手のジャンパーを着込んでる人もちらほら。

空港からバスで市街の中心に出て、そこからタクシーで10分ほどで宿に到着。ダブリンの宿は軒並み値段が高く、また週末ということもあって、手頃な宿は街の中心からちょっと外れたところにしかとれず、少々心配してたのだけど、到着した宿は想像より立派な佇まいで、目の前にはスーパーがあって便利そう。部屋も十分に広くて清潔でひと安心。

時差の関係でものすごく眠かったが(日本マイナス8時間)、ダブリンにきたからにはまずはビールを飲まねば!ということで、宿に隣接のパブでご当地ビールを1パイント。薄暗いカウンター席の片隅でひとり静かに祝杯をあげてから、早々に部屋に戻って爆睡。


翌朝7時過ぎに起床。朝食は Full Irish Breakfast といって、目玉焼き・ソーセージ・ベーコン・マッシュルーム・焼いたトマトにトースト2枚とフルーツがついた、かなりのボリュームのもの。食材はどれも旨く、とくに脂少なめで肉のうまみがぎゅっとしまった肉厚ベーコンや完熟で青臭さのない果肉ぎっしりのトマトには感心してしまう。

朝食後、宿を出て中心街に向けて歩く。日曜の午前中、通りは閑散としている。石やレンガでくまれた街並みは、歴史的な重みとまではいかないまでもしっかりとした落ち着きがある。通りのわきのカレッジの芝生の緑が目に気持ちいい。

1時間ほどでダブリン中心街に出た。ぐっと重厚な建物が多くなる。相変わらずの曇天に肌寒さを感じながら、体を冷やさないよう歩き続ける。ダブリン城やオコンネル・ストリートやテンプル・バーなどリフィ川沿いの各所をまわり、パトリック大聖堂近くで昼食(ここのアイリッシュシチューも旨かった)。ギネスを1パイント。

午後もリフィ川の南地域を中心にだらだら歩く。ストリートパフォーマーで賑わうというグラフトン・ストリートにも行ってみる。路上でアイリッシュ音楽が聞けないものかと期待していたが、数名のマントマイマーと、退屈そうな顔でバイオリンを弾く少年と、へたっぴなソプラノリコーダーを吹く女の子2人組(足下にはバックパック。おそらく旅行者)。少々拍子抜け。夕方もう1度訪れたときにはフィドルとギターのアイリッシュミュージシャンがいたが、こちらも観光客相手のパフォーマンスというのが見え見え。フィドルを背中で弾いたり弓を足に挟んでみたりと芸は達者だけど、すぐに飽きてしまった。

夕方になると、街はより活気に満ちてくる。パブではサッカーやラグビーの試合をバックグラウンドに次々とパイントグラスにギネスが注がれる。パブは本当にダブリンの街のいたるところにある。日本であらゆる路地にコンビニがあるように、ダブリンには通り通りにパブがある。その中でも老舗の「The Oliver St. John Gogarty's」に行ってみた。観光客で賑わうテンプルバーの一角にある黄色っぽい印象的な建物。20時から生演奏が聞けるということなので19時すぎに入るが、すでにぎっしり満席である(といってもみんなカウンターor立ち飲みだけど)。

あとでわかったことだが、その日ぼくが見たのは「Musical Pub Crawl」という企画もののライブで、ダブリンにあるパブまわって(この日は2箇所)それぞれの店でビール片手にアイリッシュ音楽のライブを見るというものだった。ミュージシャンは、ブラッド・ピットそっくりのフィドラーとランディ・ジョンソン似のギタリストの2名。ランディの方は持ち替えでバウロン(アイルランド音楽で使われるフレームドラムの一種)もこなす。曲間のMCもランディの役目だ。アイルランド音楽の歴史などをジョークを交えながら実に軽妙なトークで語る。客は爆笑連発。そんないかにもパブらしいリラックスした雰囲気のなか、さまざまなタイプのアイルランド音楽が10曲ほど演奏された。

演奏に関していうと、特にフィドルのプラピのプレイにはほんとに胸が熱くなった。MCの間はギネスをぐびぐび飲んでランディに適当につっこみを入れてるだけのユルい兄ちゃん風情のブラピなのだが、そのプレイぶりは圧倒的だった。楽器に耳をあててその音色を探っているような独特のフォームで、体を小刻みにゆらし足でビートを刻みながら、徐々に演奏のテンションをあげていくさまが、ぼくらにもびんびんに伝わってくる。高まった感情が途切れることのないケルトのメロディとなって情熱的に発散される。彼自身が音楽になって表出し、ぼくらを巻き込む。その熱でぼくは完璧にノックアウト。なぜか涙がこぼれそうになりながら、一緒に足を踏み鳴らしアイルランド音楽に酔いしれた。ランディの情熱的で緩急自在のギターもみごと。

すっかりしびれて頭がぼーっとした状態でバスに乗り帰宿。お金のこというのもあれだけど、これだけの演奏でたった12ユーロである。たしかにパブと音楽の街だなあと思う。

コメント
2007.08.22 01:26 | Posted by 高野和哉

時間があったらトリニティ・カレッジで,何かを手に入れてきてくれ。
あそこは憧れのケルズの書がある。

2007.08.22 04:12 | Posted by mizo

涙をこぼしたらよいじゃないか!
去年U2のライブで泣いたぜよ。

2007.08.23 03:41 | Posted by おく

> 高野さま

トリニティカレッジ、行ってきたよ。本の存在感てすごいわ。圧倒的。みやげゲットしたぞ。

> mizoさま

そうだよな、男ならそこで涙だよな。おいらまだまだっす。ダブリンにボノのやってるホテルというのがあるが、五つ星で一泊5万円だって。ムリムリ!

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